こんにちは!「足が喜ぶ、あしたをつくる。」左右別サイズを実現する、シューズ片足購買サービスの開発をしているDIFF.の目黒です!
今回は、DIFF.で働くメンバーをご紹介します。DIFF.メンバーとの出会いやシューズとの思い出などをインタビューしました。記念すべき第1回のメンバーはデザイナーの高橋憲太郎(けんたろ)さん。
前職ではシューズメーカーの営業もしていたけんたろさんのDIFF.への想いを語っていただきました。
高橋 憲太郎(たかはし けんたろう)|デザイナー
大分県出身。大学時代にデザイン学を専攻した生粋のデザイン好き。
新卒でシューズメーカーのアシックス商事に入社し、紳士靴の営業を経験。より多くの人への問題解決に関わるため、WEBコンサル会社に転職しWEBディレクターとして働く。その後、デザイン会社へ転職し現在は営業として働く。
大学時代までは、野球に打ち込んでいてキャッチャーをしていた。
好きな食べ物は「豚のしゃぶしゃぶをポン酢で食べた時の白米」と「パセリ」。私用PCのデスクトップもパセリにするほどのパセリ好き。
思い出の一足は、『Tecxyluxe(テクシーリュクス)』。アシックス商事で販売していたシューズ。
–はじめに、けんたろさんのことを教えてください!
大分県出身で、現在は兵庫県で働いています。デザイナーになりたくて新卒で入社したアシックス商事ではまさかの営業をしていました(笑)。
大学時代に学んだデザインを活かして、働きたいと憧れ続けていた「デザイナー」という肩書きをDIFF.ではじめてもらってとても嬉しいです。
デザインは仕事というよりも趣味といってもいいくらい自分にとって好きなものだと思っています。
DIFF.では戦略から表層までさまざまなデザインを担当しております。
–デザインを学んだけんたろさんがシューズメーカーに惹かれた理由は?
大学までずっと野球を続けていたこともあり「野球」に関わるデザインに携わりたいと思い決めました!ちなみに、就職活動中はミズノに入社したいなと思っていました(笑)。
巡り巡ってこういった形でミズノから出向起業している清水さんとご一緒できているのは縁ですよね。
–営業をされてたとなるとデザインには携われなかったのでしょうか?
いえ、営業だけでなくデザインの仕事もしていました!社長に直談判してIllustratorやPhotoshopを買っていただき、営業業務を越えて仕事を任せてもらっていたんです。
この働き方のおかげで、部署に閉じない動きができて靴の企画、デザイン、開発、流通、そして消費者のもとまでの各流れに携わることが実現できました。
物事を俯瞰できるようになった1つのきっかけです。
–デザイナーとして制作されたものを教えてください。
名刺作成や記事の表紙になるアイキャッチ画像などを制作しています。
現在は、DIFF.のLP制作をDIFF.メンバーと協力しながら作成しているところです。ちなみにLPは外注せずに作成中。DIFF.には、さまざまな経験や知識を持つ仲間が集まっています。
こうやって今、内製でメンバーと共に取り組めているのはDIFF.ならではかもしれません。
–DIFF.のデザイナーとしての面白さとは?
デザインを作って終わりではなく、ブラッシュアップしてどんどん良いものを作れる環境が整っているのはとても魅力です。
DIFF.では、デザインが完成した後にフィードバックをくださったり、体験を共有してくれたりするので非常にやりがいのある環境だと思っています。
–体験を共有するというのは?
例えば、代表の清水さんから名刺交換の時のエピソードを共有してもらったことがありました。
従来の名刺デザインは、裏面に足型のデザインをあしらい、清水さんの足サイズが書いてあるものでした。このデザインには、DIFF.の特徴である「左右別サイズの実現」という新しい当たり前となる片足購買サービスの話題がコミュニケーションとして生まれる体験をデザインしました。
しかし、実際に名刺交換をしてみたところ、名刺を裏返す必要があり、表だけで自然と話題になることが難しかったそうです。現場で感じたことや相手の具体的なアクションを細かく伝えてくれることで、改善していくことはしやすくなります。
このフィードバックをきっかけに早速名刺も新しいデザインを作っています!
–DIFF.との出会いは?
SNSで見かけたのが最初です。とても興味深いサービスだったので、SNS上で拡散し自分の意見を述べたところ、清水さんから連絡をいただき直接会うことになりました。
ランチをご一緒したのですが、DIFF.事業に対しての興味や必要なことなどをディスカッションし、お互いにずっと喋っていました。
清水さんとのディスカッションを通じて、僕がデザイナーとしてのやりたいことにもマッチしているなと感じました。デザイナーとして課題解決に取り組めることは自分が思い描いていたものそのものだったんです。
清水さんからお誘いの言葉もいただき、一緒にDIFF.を作っていくことになりジョインしました!
–DIFF.の魅力的な部分、共感したポイントは?
DIFF.のサービス自体はとてもシンプルですが、とてもインパクトがあります。
現状、シューズの片足販売ができていないのはメーカー側の生産上における管理の問題であることは、僕自身メーカーで働いていたこともあって、すぐにイメージを持つことができました。
デザイン的にもサイズの違いは「シューズの見た目」に影響を与えます。実際に片足販売を行うとなると、左右別サイズであってもデザインに差がないようにしなくてはならないのもメーカーが抱える課題。
片足販売というシンプルな取り組み一つでここまで大きな影響がある。多くの人が潜在的に求めている必要とされる仕組みであることはわかっているのにまだ実現できていない。
そんな「新しい当たり前」をつくる挑戦を、DIFF.の一員として一緒にできることに魅力を感じました。
–実際、シューズの営業をしていた時に課題を感じることはありましたか?
当時はいたずらかな?くらいでそれほど気に留めていなかったのですが、シューズの営業をしていた時に、担当のお店の在庫から別サイズのシューズが片足ずつ箱から無くなっていることがありました。
購入者は別サイズでシューズが欲しいけどそれができないから、そうやって買っていったのだと今では思います。
とてももったいないのですが、現状では残された片足ずつのシューズは捨てるしかなかったんです。僕自身もシューズの営業する中で実体験があったからこそ、DIFF.のビジョンに共感しやすかったのかもしれません。
–DIFF.のデザイナーとして働く上でのやりがいは?
正直、デザインは後回しにされやすい領域だと思っています。特にスタートアップの会社ではデザイン以外の分野から注力することも多いです。
しかし、清水さんがDIFF.で最初に採用を決めたのはデザイナーである僕でした。デザインが与える影響力を理解してくださっていることは、デザイナーとして本当に嬉しいですし、一緒に良いものを作りたいと強く思わせてくれました。
シューズをデザインするデザイナーではなく、シューズ業界の新しい当たり前を作るために「デザイン」を駆使していくのは、課題解決に繋がります。
–思い出のシューズを教えてください!
僕にとって思い出のシューズは、Tecxyluxe(テクシーリュクス)です。このシューズは、新卒で入社したアシックス商事で販売していたので特に思い入れがあります。
–どんな特徴があるシューズなのでしょうか?
Tecxyluxeは、本革のビジネスシューズでありながら、柔らかく、キャッチフレーズの通りスニーカーのような履き心地が特徴です。
Tecxyluxeをきっかけにたくさんの人と出会い、たくさんの思い出・経験ができました。
–履き心地の良い革靴はなぜ必要なのでしょうか?
革靴って痛いし足がすぐ疲れますよね。特に外回りの営業の方は日々感じている課題だと思います。足の痛みや疲れやすさ解消のためには、やはり履き心地にもっとこだわって選んでほしいなと思っています。
とはいえ、スーツを着ているような企業ではいきなりスニーカーを履くのはハードルが高いのも事実。だからこそ「革靴」にも履き心地を追求する。
僕が営業をしていた時、スポーツ庁の官民連携プロジェクト「FUN+WALK」というキャンペーンが始まったのですが、その時にも「革靴でありながらシューズのような履き心地」という特徴に注目され、Tecxyluxeが話題になったこともありました。
–営業する時には、どんな風に特徴を伝えていたのでしょうか?
僕は、シューズのストーリーをお伝えするようにしていました。
今では大ヒットのTecxyluxeが注目されたのは東日本大震災がきっかけだったんです。震災当時、公共交通機関は止まり、帰宅難民となった都内の人々が何時間もかけて家に帰りました。
革靴を履いていた人は酷く足を痛めたそうで、ビジネスシューズにも歩きやすさを重視するニーズが強くなったという背景もお話しするようにしていました。
上司や自分のエピソードをストーリーとして伝えることもありましたね!
私の上司はTecxyluxeを履いてフルマラソンを3時間台で走ったとか、僕自身の結婚式ではTecxyluxeの履き心地のおかげでバージンロードを歩ききれたとか(笑)。
–営業でどんな出会いがあったのかも気になります。
シューズの営業を通じて出会えたのは、シューズに本気で向き合う人々でした。数十店舗を担当するバイヤー、地域の靴屋さんの店長、各靴売場の担当者など多様な方々との繋がりが生まれました。
当時シューズに対して深く考えたことがなかった僕にとっては、どんな出会いも刺激の連続でした。
他にも、店舗の催事があれば同業他社の担当者と売場づくり・販売応援を行ったり、歩き方の測定会があれば消費者へ接客したりする機会もありました。
–けんたろさんはもともとシューズにこだわりがあったのですか?
いえ、僕自身はアシックス商事に入社するまで正直、シューズのこだわりもなく、「シューズは消耗品」という考え方でした。
今では、シューズは消耗品ではなくお金をかけてでもこだわる必要性を強く感じています!
考え方が変わった大きなきっかけは、新入社員研修です。研修時にランニングシューズを2足作りました。
この研修では、自分の手で行ったのですが、自分の想像を超えるほどの人数が関わっていたことを今でも覚えています。
消耗品だと考えていたシューズは緻密な設計がされていて、それは物を作るための設計というよりも、履く人の健康や成長、体験を設計するものでした。
履く人の健康や成長、体験の実現に向かって出来上がっていく靴があまりにもカッコいいのであっという間に惹かれてましたね(笑)。
–研修の前後で変化はありましたか?
シューズの持ち方が変わりました!研修以来靴を持つ時は、手のひらの上に靴底を乗せるようにしています。
研修前までは、靴の先を掴んで持ち上げていました。しかし、この持ち方は「顔を掴んでいるようなもの」だと研修時に教えてもらったんです。今ではすっかり癖になっています。
店頭に並んでいる靴は何度も試履きされている可能性があるので汚いんですけどね(笑)。でも、シューズに対しての向き合い方が変わったからこそ、今でもこの持ち方が自分の中で習慣になっているんだと思います。
–最後に、メッセージをお願いします!
シューズは、人の成長や生活をサポートするものだからこそ、こだわって選び、お金をかける必要があるものだと思っています。
足の痛みや悩みをそのままにしない、そんなシューズを多様な方々のもとへ届けられるようにデザインしていきます!
今回はDIFF.メンバー、デザイナーのけんたろさんをご紹介しました。DIFF.のデザイナーは、シューズをデザインするのではなく、戦略から表層までさまざまなデザインを担当しています。
DIFF.が届けていきたい「新しい当たり前」は、どんなデザイン設計なら体験していただけるのか…。デザインの力で追求するけんたろさんの活躍が、DIFF.の熱量をさらに高めてくれることでしょう。
DIFF.メンバーは、経験も職種も多種多様です。メンバーの多様性は「違いは個性」であり、DIF.の特徴です。これからも一丸となって「足が喜ぶ、あしたをつくる。」を新しい当たり前を作っていきます!
次回のメンバーインタビューもお楽しみに。
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